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議案名

陳情24第2号  地球社会建設決議に関する陳情書

受理年月日

平成24年4月13日

内容

陳情24第2号
 平成24年4月8日
つくば市議会議長
    飯 岡 宏 之 様

                             陳 情 者 住所 ***********
                                  氏名 ****

                地球社会建設決議に関する陳情書

             世界の前提が変われば、戦争のない世界が実現します。
        その前提を変える為の決議を要請します。貴議会の義務であり、責任です。

                  地球社会建設決議草案
               (戦争のない世界実現への基本原則)

1)すべての人間が地球で共同生活しているのが世界である。この共同体社会をより安全に、より豊かにしようとする思い、努力、行動こそ、市民としての人間の義務・責任である、とする決議。
2)人道・人権は世界法である、とする決議。
3)地球防衛隊を創設しよう、とする決議。
4)空・陸・海・地下の空間、石油・鉱物等の資源は、地球に現存するすべての市民の共有、とする決議。
5)内政干渉は地球市民の基本的権利、とする決議。
6)生存の基本的権利である人間の尊厳を守るのは民主社会主義社会である、とする決議。
7)社会の主権者は市民であり、その確立の為に民主主義技術を高めよう、とする決議。
8)地球社会の柱は、最高意思決定機関の創設である、とする決議。
9)より安全で、より豊かな地球社会建設には更なる社会技術の向上が必要である、とする決議。
 戦争のない世界の実現は、人類の生存の絶対条件です。
 自治体議会の地球社会建設決議こそ、戦争のない世界実現への道を開く前提です。この決議は戦争のない世界実現への基本原則です。この決議の陳情を、700余りの自治体議会に送付し、議員達に配布した旨を受けました。およそ数万人の自治体議会議員が目を通した事と存じます。この事を4回繰り返してきました。しかし、具体的な進展はありません。この原因を私なりに分析しました。
 およそ、ほとんどの人々が、「世界の危機的状況に目を瞑っている」からです。勿論、目を瞑る事は、ある意味、仕方のない事です。世界の危機的状況は、文字を読める人間なら、ほとんどが知っている事であり、感じている筈です。終末時計も語っています。しかし、その問題を自分のものとして捉える事は、ほとんど不可能なのでしょう。自分に何が出来る?考えてどうにかなるのか?自分の立場は?そんな事より身近なあの問題はどうする?・・・どうする事も出来なければ、目を瞑るしかないだろう。そんな事を真剣に考える方がどうかしているのだ。・・という所でしょう。
 しかしながら、世界の危機的状況は、目を瞑ったら無くなるという事ではありません。着実に悪化しているのです。貴方自身も、子供達も、友人も危機に曝されているのです。貴方がこの危機的状況から脱却する為には、貴方自身が努力しなければならないのです。逃げる事は許されないのです。
 私は35年前に、世界の危機的状況を明確に認識しました。その時に感じたのは、「愚劣さ」です。その愚劣さから脱却するにはどうしたらいいのだろう、と真剣に考えるようになり、私の人生のテーマになりました。貴方は、あの第二次世界大戦を愚劣だと感じた事はありませんでしたか。戦争は愚劣そのものだと感じた事はありませんか。ある筈です。
 私は昭和18年3月に生まれました。記憶にありませんが、昭和20年3月10日の東京大空襲の真っただ中にいたようです。戦後の焼け野原の中で、大人達の戦争中の話を聞きながら幼児期を過ごしました。戦争の悲惨、非道な軍隊生活に対する恐怖が沁み込んで育ちました。国力に絶対的な違いがあり、対米戦争に勝ち目はゼロなのに、奇襲を仕掛け、結果、玉砕・空襲・特攻・原爆・・とただただ、人間が殺戮され、社会が破壊され、非道・悲惨な世界を現出したのみです。この戦争は愚劣そのものではなかったでしょうか。太平洋戦争だけではありません。あらゆる戦争が愚劣そのものではないでしょうか。
 水野広徳氏。日露戦争の日本海海戦の立役者秋山真之氏の松山中学、海軍の後輩で、日露戦争を題材とした本を著し、ベストセラーとし、その印税で第一次世界大戦後のヨーロッパ、特に敗戦国ドイツを視察しました。その視察から、戦争をいうものが日露戦争のような軍人と軍人の闘いから国民を巻き込んだ国家と国家の総力戦争に、質的に変化しており、対米戦争がいかに悲惨な状況を招くか、を強く警告し続けました。しかし、この警告は役に立ちませんでした。何故か、社会の下地は一般市民達です。現在と同様、この下地が愚劣さに支配されていれば愚劣さがまかり通るのは必然です。水野氏の警告が社会の下地に沁み込んでいれば、対米戦争はあり得なかったでしょう。水野氏の警告が下地に沁みとおる為には、メデイア・有識者の、警告を下地に沁みとおらせる努力が物理的に必要でした。しかし、その努力が為されませんでした。メデイア・有識者自身が、愚劣さに負けていたのでしょう。現時点、私の陳情が無視されているのは、自治体議会議員・メデイア・有識者の皆様が、愚劣さに負けている為である、と申し上げます。
 私は、35年前、世界の危機的状況を明確に認識した時、愚劣さに殺されてたまるか、愚劣さに負けてたまるか、と心底、思いました。1980年、世界は共有の世界だと考えました。1998年、地球市民の立場を発見しました。2007年、国際社会は自滅システムだと確信しました。たっぷりと思考を重ねてきて、今、戦争のない世界の実現に確信を持っています。愚劣さをやっつける事が出来る、と確信しています。
 世界の危機的状況に目を瞑っている方々は、愚劣さに負けている方々です。というより、愚劣さの一員として、その愚劣さを推進し、加速させ、自らの首を締めている方々です。愚劣さに負けないで下さい。愚劣な戦争を滅ぼす為の基本原則が、地球社会建設決議です。この決議が公的なものになれば、地球社会建設は始まり、戦争のない世界へと進む事になるのです。
 愚劣さに殺されてはなりません。愚劣さに負けてはなりません。
 現時点の世界の愚劣さを感じ、理解し、知悉し、世界を戦争のない世界へ導く道筋を考察する方で、世界へ発信する立場、力を有していれば、世界を指導し、戦争のない世界へ方向づける事が出来ます。メデイアを動かす事が出来る人物ならば、どのような立場の方でもできる事です。自治体市長、自治体議会議長、大学の学長、政・財の著名人、有名人、その他どのような立場の方でもできる事です。
 貴方は戦争を考える時、愚劣さを感じませんか。何の為に殺し合うのか分からずに殺し合いをするなどは愚劣そのものではありませんか。世界の危機的状況の本質は、その愚劣さと同一です。国際社会という主権国家の連合体という仕組み、システムが、愚劣さの根源です。主権国家が持つ「国を守らねばならない絶対責任」が、国家権力に「国民という市民に犠牲を強要出来る権限」を与え、さらに国家権力に「常に戦争を想定させ、軍拡を強要する」事になり、国家権力群をして、世界に殺戮兵器を溢れさせ、地球を守る事よりも戦争の準備を優先させてしまう、という世界にして、人類の危機的状況を現出させているのです。この思考、仕組みを利用して非道を為す悪徳な国家権力者が如何に多い事か。この悪徳な人間を、今の世界ではどうする事も出来ないでいます。地球社会が見えない、見ようとしない貴方の責任です。貴方が悪徳な国家権力者を野放しにしているのです。
 貴方は、今、愚劣さに負けている為に、地球社会建設決議に消極的なのです。
 この愚劣さは巨大に膨張しており、その巨大さに貴方は負けています。弱点を一押しすれば、この愚劣さは萎んでしまいます。その弱点が地球社会建設決議という戦争のない世界を実現する基本原則を公的なものにする事なのです。この戦争のない世界実現への基本原則が公的になれば、戦争のない世界実現の為の要請が世界に対し、為されるようになります。この決議を実践した議会の議長、行政の長は、世界に「地球防衛隊の設立の為の会議」を提案する資格を有することになります。世界中に、戦争のない世界にする為の要請を出来る資格を有する事になります。この資格は、世界に発信できる力を持っている方で、この決議を自治体議会に強く促し、決議させたならば、獲得することが出来ます。
 地球防衛隊の設立会議は、地球防衛隊をどう創るかというアイデアを出す人材を結集する事で開催する事が出来ます。それこそ、質量ともに莫大なアイデアが集まってくる事が予測されます。そのアイデアを整理していけば、大きな柱が浮かびあがってくる筈です。そして、この会議の中から、新しい安全で豊かな地球共同体社会の形が見えてくる筈です。
 戦争のない世界にする事は、地球を守る為の、人類の生存の為の絶対条件です。その為の要請は、人類全体の要請であり、絶対正義の要請です。この要請を拒絶する人間は、どのような立場にあろうと、人類への敵対行為者となり、地球の破壊者になってしまうのです。
 例えば、今、アメリカは超軍事力を持っています。その軍事力をアメリカの国益、つまり国家エゴの為に誇示しています。世界は、すべての人間が地球で共同生活をしている場です。この共同体社会の中で、アメリカの利益だけの為に存在する軍隊は、不公平そのものの存在です。アメリカの軍事力は、地球共同体社会全体の安全と、豊かさの為に存在すべきです。その為に、地球防衛隊に進化しなければなりません。その要請をアメリカ国民という立場にある地球市民に要請しなければなりません。その代表として、オバマ氏に要請したら、オバマ氏はどう対応するでしょうか。拒絶、消極的対応ならば、オバマ氏を人類への敵対行為者と決めつける事が出来るのです。
 この事はすべての国家権力に対して指摘する事です。すべての国家権力が、地球を、人類を守るという思考よりも、自分達の国家を、自分達の国民を守る、という思考を優先させているのです。愚劣さの根源です。部分の安全だけを考え、全体の危機を放置しているのです。極めて愚劣であり、その愚劣さに何の疑問も持たずに、毎日を過ごしている貴方を発見して下さい。軍事力という凄まじい破壊力が、愚劣さに支配されているのです。その危険が如何に巨大で恐ろしいものか、認識していますか。
 国家は「国を守るという絶対責任」を有している、と錯覚しているのが、現時点の世界です。すべての国家が、すべての人間が守られなければならないのが社会の絶対責任です。すべての人間が地球で生活しており、この共同体社会の安全をより高める為の努力が、地球で生きているすべての人間の義務であり、責任です。
 先日、川崎市議会の委員会で、「地球社会建設決議案の陳情」が討議される、という連絡があり、傍聴してきました。「地球防衛隊だとか、500万人ぐらい規模の自治体を基本単位として、その代表者1400人ぐらいが一堂に会せば、世界最高意思決定機関になり得る等は、荒唐無稽な戯言である」「思いは理解するが、論理が上滑りしている」「この決議をして、それから何をすればいいのか」「この陳情は当市議会にはなじまない」などの意見が飛び交い、簡単に「不採択」になりました。この経過を、別紙、チラシのお問い合わせ窓口を引き受けて下さった、**氏に話したところ、「私の地元のさいたま市でも、はじめはそんな感じでしたが、今、変わってきました。良く考えて貰えば、如何に荒木さんの提案しかない、という事が判る筈です」と返ってきました。軍隊が別々の組織に所属する形態であれば、その形態自体が戦争状態である事を理解しなければなりません。軍隊は一体化されねばならないのです。人間を守る。地球を守る。「守るという軍人の責務を果たす」為には、軍人が「地球防衛隊」として、一体化される他に道はありません。地球防衛隊は地球の外からの敵に備えるのではなく、人間の弱さ、未熟さから発生する愚劣さという内からの敵に備える為のものです。
 現在、民主主義を標榜している大国の国家運営が、どこも行き詰っています。民主主義運営の適正規模をはるかに超えていれば、社会運営が鈍くなり、行き詰まるのは必然です。スイス・デンマーク・北欧諸国など、適正規模の社会は、良く機能しています。社会は、強い事よりも賢い事が大切です。有益・有効な社会運営には、適正規模の大きさが大切です。荒唐無稽と感じる方は、もっと深く考える事が必要です。
 沖縄の那覇市議会からは、陳情は当市議会になじまない、と何回も返答がありました。
 戦争のない世界が実現しない限り、沖縄の基地問題は解決しないのに、です。(戦争をなくす努力を放棄して、反基地を叫ぶのはタカリでは?)この陳情が自治体議会になじまない、と感じる方は、民主主義の根源の哲理が身についていません。一人一人の市民の思いが根底となって、社会の方向、運営が定まってくるのです。社会の下地こそ社会の根源です。自治体議会は、その社会の下地を表す場です。市民達が戦争のない世界の実現への思いを持つならば、その方向づけをするうってつけの場です。重大な事は決議したあとの事ではなく、決議する事なのです。
 決議した後、何をするかは問題ではありません。この決議は、地球に生活する全市民に対し、「戦争のない世界を実現しなければならない、と考えるかどうか」を問いただす事を意味するのです。この決議は、地球社会の下地を構成している厖大な市民達に浸透していき、未来を建設できる思考に、社会の下地を染めていくのです。
 この陳情に対し、ほとんどの自治体議会議員の方々が「常識外」という感覚を持ち、その為に深く考える事をしないようです。後々、これらの方々が「見識が浅い」と云われても仕方がないのではないでしょうか。
 「この決議をした」という歴史的偉業は歴史を画する偉業として、それこそ、人類史に燦然と輝き続ける事になります。世界を見つめ、よくよく深くお考えになって下さい。

                      2012年4月吉日
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