つくば市の農業は、皇室献上米などで知られる高品質な米を全国に供給する食料生産地域として発展してきました。また、同時に筑波山麓に広がる豊かな自然のなかで、自然環境の保全に取り組みながら、農業生産基盤を整備しているところであります。しかし、近年米消費の低迷や米価の下落、更には農業従事者の高齢化を初めとする担い手不足等、農業を取り巻く情勢は非常に厳しい状況となっております。
このような中、平成22年度の国の予算である農業農村整備事業費が対前年度比36.9%に縮減という大変厳しい状況であり、このままでは地域農業の持続的発展はもとより、安定した農業生産の確保も危ぶまれるところでございます。
また、土地改良事業は農業のみならず地域の防災機能や環境保全機能など大切な役割も担っており、今回の国の整備方針では、このような機能を十分に発揮することは困難であり、市民生活全般にわたる安全の確保が大きく損なわれることを強く懸念されます。
以上のことから、国会並びに政府におかれましては、このような地域の実情を踏まえ、土地改良事業の計画的な推進に必要な予算を、安定的に確保されるよう強く要望します。
地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成22年6月18日
つ く ば 市 議 会
(提出先)
農林水産大臣 山 田 正 彦 様