第2号 本格的茶室を備えた和の伝統文化施設建設に関する請願書
第2号
平成16年2月20日
文教厚生常任委員会
平成16年6月14日
趣旨採択とすべきもの
平成16年6月18日
議決結果:趣旨採択
△請願陳情第2号
請願陳情第2号
平成16年2月20日受付
つくば市議会議長 兼 平 英 雄 様
本格的茶室を備えた和の伝統文化施設建設に関する請願書
請願者 **********
**********
紹介議員 古山和一
吉 葉茂
高野 進
須藤光明
柳沢逸夫
安井 茂
1、件 名 本格的茶室を備えた和の伝統文化施設建設に関する請願
2、内 容
つくば市は、昭和38年9月に筑波研究学園都市の建設が閣議決定されて以来、日本を代表する学術教育機関を目指して新しい都市づくりがすすめられてきた。
来る平成17年には、常磐新緑の開通も予定され、今後も科学技術の拠点として益々の発展が想定される地域である。都市づくりの過程において、つくばは、古くからの農村地帯に突如として学術研究や科学技術の振興をはかる施設が出現し、文化面では、美術館やコンサートホールなど、どちらかといえば近代的な色彩が濃い施設の建設に力が注がれてきた。
現在、都市としては成熟し‘つくば’という名称が国の内外で高い評価を得て来訪者が増加してきているが、日本の伝統文化を紹介するために市民が誇りうるだけの純和風の施設は存在しない。伝統文化の一方の雄として茶道が存在することには異論がないものと思われる。つくば市内のいくつかの、公共施設にも‘茶室’と称する物が設けられているが、そのいずれもが略式であり、正式の茶会を催す際に利用できるものは皆無である。
茶室を備えた本格的数寄屋の伝統文化施設を建設することは、学校教育や地域住民の生涯教育において、日本文化に対する意識水準の向上に役立つばかりでなく、海外からの訪問客には、短時間に手軽に伝統文化を体験する機会を与えることが可能となり、国際間の文化交流や相互理解にも一役かうものと考えられる。
茶道本来の目的にかなう機能をそなえた施設を建設しても、その用途は、茶室に限られたものではなく、香道、着付、日本舞踊のほか、書道、華道等の展示会など多目的な利用を見込むことができる。
また、研究学園都市への一般の来訪者には、憩いの場としての役割りをはたしていくことが可能になる。数寄屋には多額の建設費用が必要であると考えられがちであるが、贅沢を排し、使い勝手のよい実用的な建物として、市民が誇りうる純和風の多目的伝統文化施設を建設していただきたく、請願する次第である。