第4号 日本伝統食性に基づく食育を求める請願
第4号
平成22年2月19日
文教福祉常任委員会
平成22年3月15日
趣旨採択すべきもの
平成22年3月18日
議決結果:趣旨採択
請願22第4号
平成22年2月18日
つくば市議会議長
鈴 木 富士雄 様
請願者 住所 つくば市*******
氏名 つくば市日本伝統食性を継承する会
代表 *******
外46名
紹介議員 田 宮 直 子
日本伝統食性に基づく食育を求める請願
学校給食法第二条(学校給食の目標)第6項で、我が国や各地域の優れた食文化について理解を深めること、という規定があります。この各地域の食文化を大きく分類すると、高蛋白高脂肪の牛乳肉食文化は寒冷地か乾燥地かいづれかの条件の下で成り立ち、植物を中心とする食文化は温暖で、ある程度の降水量がある条件の下で成り立っています。つくば市はまさに植物食文化の真っ只中に位置する田園都市で、09年12月定例市議会で、つくば市農産物のキャベツ、人参、長葱、白菜、大根、玉葱、シメジ、マイタケ、キュウリ、牛蒡それぞれの購入トン数を述べて使用していますと答弁しました。その購入トン数の合計は50.7トンになるが、市内の野菜生産農家がつくば市といかなる契約を締結し、50.7トン農産品をどのような運搬ルートでどこへ搬入するかは不明です。
子供を育む多くの保護者は学校給食の食性については大きな関心事であります。
給食センター献立表の食材には、コロッケ、メンチカツ、肉団子、餃子、蒲鉾、チクワ、ハンバーグ、などのメニューが並び、我が国伝統の味噌汁にかわってスープ、胡麻和えではなくドレッシングサラダなどの雑食文化そのものです。
さらに牛乳多飲は日本人体質との不適性(乳糖不耐症)が論じられて久しいが、毎度の給食に日本食、洋食に限らず牛乳をつけています。
12月議会での教育委員会答弁で、学校給食における食性としては、栄養豊かでおいしいバランスのとれた安心安全を供給していると述べています。そのおいしいという味覚は机上のカロリー至上主義では調理が無理で、食べ残しを2割弱出しているのが現状です。
昨年11月、国連食糧農業機関が開いた〔食糧サミット〕で世界人口約68億人の内、飢餓人口10億人と発表しましたが、つくば市学校給食食べ残しは学校給食法第二条第4項の『食生活は自然の恩恵、生命自然尊重の精神、環境保全寄与の態度を養う』、との規定からかけ離れています。
子供を義務教育現場へ託した私たち保護者は、学校給食の真髄、日本の『食性』は何かを真剣に考えて参りますので、文部科学省から給食法運営を委ねられたつくば市本来の日本伝統食性に基づく食育の実施を求めるよう、ここに請願いたします。
以 上