第14号 つくば市「小中一貫教育」推進の見直しを求める請願書
第14号
平成21年11月24日
文教福祉常任委員会
平成21年12月11日
不採択とすべきもの
平成21年12月17日
議決結果:不採択
請願21第14号
平成21年11月24日受付
つくば市議会議長
鈴 木 富士雄 様
請願者 氏名 新日本婦人の会つくば支部
代表 *******
住所 つくば市*******
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氏名 新しいつくばを創る市民の会
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住所 つくば市********
紹介議員 瀬 戸 裕美子
田 中 サトエ
つくば市「小中一貫教育」推進の見直しを求める請願書
【請願趣旨】
つくば市では、今後、市立学校で学びの連続性を保証する「小中一貫教育」を推進し、児童・生徒一人ひとりに応じた、より適切な教育の機会の実現をめざし、平成24年度開校予定の春日小中学校(仮称)は、施設一体型の小中一貫校として設計計画を進めています。
小中一貫教育推進の柱として「発達段階を考慮し、9カ年を見通した弾力的・効果的な教育課程の編成」、「教科の専門性を生かした小学校5・6年生への教科担任制の導入」が掲げられています。(広報つくば 平成21年4月号)
この間、つくば市教育委員会は(仮称)春日小中学校について地元説明会を行い、「葛城小学校の存続・学校選択の希望・通学安全の確保等」の約束しましたが、つくば市の小中一貫教育の具体像は見えてこず、不明のままに終わっています。
・小中一貫教育には「施設一体型」と「併設型」と「連携型」の3種がありますが、(仮称)春日小中学校(施設一体型)以外ははっきりわかりません。
・小学校の「教科担任制」は小中一貫校にしないでも実現可能であり、「外国語活動や国際理解教育」を導入するには小学校にはそれを教える専科教員はおらず、教科担任制にするにも無理があります。「教科担任制」その他カリキュラム改革を行なうにはまだ解決すべき問題がたくさんあり、「小中一貫教育」の内容についてまだ十分な検討がされていません。
・「中1ギャップ」の解消をうたっていますが、「中学校入学でリセットできるほうが良い」「成長には壁は必要」という親や教師の声もあります。「小中一貫教育」でなくても中学校の教育を改善すればすむことです。
・小学生と中学生が同じ学校にいて心配はないか、年少の子どもにとっては圧迫感を感じ萎縮する契機になり、不適応や逸脱の危険性が大きいと心理学や社会学の研究結果でも言われています。
・温水プール付の2階建て体育館など豪華で環境に配慮した校舎が作られる一方で、古い校舎で学ばなければならない子ども達もいます。つくば市内で、公教育の差異化が生まれます。
平成18年度「小中一貫教育」を始めた東京・品川では卒業式、運動会、休み時間、プール指導、カリキュラムの低学年への移行など子ども達へのしわ寄せがでています。
以上の理由から、「小中一貫教育」推進の見直しを求め、請願をします。