第7号 食の安全確保のため、膨大な放射能を放出している青森県「六ケ所再処理工場」の稼働の中止とその閉鎖を求める意見書の提出に関する請願書
第7号
平成20年5月30日
環境経済常任委員会
平成20年6月24日
不採択とすべきもの
平成20年6月27日
議決結果:不採択
請願・陳情第7号
平成20年5月30日
つくば市議会議長
久保谷 孝 夫 様
請願者代表 住所 *****************
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他1443筆
紹介議員 瀬 戸 裕美子
橋 本 佳 子
食の安全確保のため、膨大な放射能を放出している青森県「六ケ所再処理工場」の
稼働の中止とその閉鎖を求める意見書の提出に関する請願書
〇請願趣旨
安全な食べ物は、誰にとっても生きるための基本です。
いま、日本は食料の自給率が39%という非常に危機的な状況の上、食の安全・安心が問われる事件が続発し、人々は不安な日々を強いられています。そうした中で、青森県六ケ所村では、原発が放出する一年分の放射能を一日で空や海へ放出しなければ稼働出来ない六ケ所再処理工場の本格稼働に向け、準備が進められてきました。
六ケ所再処理工場は、原発の使用済み核燃料からプルトニウム(長崎型原爆の原料)、燃え残りのウラン(広島型原爆の原料)及び死の灰を分離分別する「プルトニウム製造巨大化学工場」です。2006年3月に本格操業と変わらないアクティブ試験が開始されており、試験に用いる使用済み核燃料は430トンです。
2007年10月12日、青森県と日本原燃が2007年4月〜6月に測定した六ケ所村周辺空間放射線や農水産物の放射能濃度のデータを公表しました。再処理工場に近い尾駮沼で「トリチウムが検出された」というように、微量でも危険な放射能による環境汚染が確実に始まっています。再処理を一刻も早く止めない限り、高さ150メートルの主排気筒から空へ、3キロメートル沖にある放流口から海に垂れ流されている半減期の長い放射能は、六ケ所村や青森県という行政区を超えて拡散し、大地や海を汚染しながら溜まり続けていきます。
使用済み核燃料年間800トンを処理する本格操業ともなれば、放射能汚染は加速度的に進むことになります。セラフィールド(英)、ラ・アーグ(仏)の再処理工場周辺地域の子供たちの白血病が増え続けているという報告もあり、六ケ所周辺の子供たちの健康がとても心配です。
また、食物への影響も計り知れません。プランクトンから始まる食物連鎖によって最終的には人が高濃度の放射能を食物を通して体内に取り込むことになります。その結果、時を経て癌や白血病などさまざまな形で現れたりします。最も恐れなければならないことは、遺伝子を傷つけるということです。
青森県は再処理が行われれば青森県産の食料から放射能が出てくることを認めています。また、海流や風にのって日本最大の豊かな漁場である三陸海岸に届き、海草や魚介類の汚染が非常に懸念されます。青森や岩手、宮城の生産者が手塩にかけて作ったリンゴ、ニンニク、長芋、ホタテやわかめ、練り物など多くの食べ物が全国のお店にたくさん並びます。つくば市においても同じです。食料の宝庫・東北を再処理による放射能から守ることは、市民の食を守ることにつながります。
以上の理由から、私達は以下のとおり請願いたします。
〇請願事項
一、つくば市民の食の安全を確保するため、膨大な放射能を放出している青森県「六ケ所再処理工場」の稼働を 一刻も早く止め、閉鎖することを求める意見書を、内閣総理大臣及び経済産業大臣に提出すること。