平成23年12月定例会
平成23年12月8日 (一般質問)
五十嵐立青 (民主党)
・世界都市戦略について
・「学生が起業するまち」へ向けた起業支援策について
1 世界都市戦略について
グローバリゼーションがあらゆる業態・地域において進展する中、地方自治体もその影響から無関係であることはあり得ない。グローバリゼーションに戦略的に対応をする中でつくば市にとってメリットのある環境を自ら創り出すことが求められる。今議会においてはその環境づくりの視点から2点質問を行う。
T 戦略的都市交流について
従来の自治体間交流は姉妹都市・友好都市の形を取ることが多かった。市民交流・文化交流という点で多様性への影響等プラスの面も多く見られたが、具体的な成果物が可視化されていないため、費用対効果も含め一部自治体では再検討の声も聞かれ始めている。しかし、都市間交流の重要性は今後も増大すると考えられ、戦略的に行うことで多くのメリットを生み出し得るものである。具体的メリットとして想定されるものはまず世界都市つくばとしてのプレゼンス向上である。自治体としての存在感を示すことそれ自体がブランディングにつながる。さらには、モノ・カネ・ヒトの流れを生み出すきっかけにもつながる。アジアを中心とした成長都市との自治体間ネットワークにおいて新しい販路開拓・観光客誘致・人的資源の流動が進むことはつくばにとって有為な成長資源となり得る。以上の問題意識を踏まえ:
(1)つくば市が結んでいる姉妹都市・友好都市についての市長の評価・課題認識
(2)姉妹都市・友好都市に対する拡大・縮小を含めた今後の方針
(3)広域な自治体間ネットワークである CITYNET 加入等を含めた戦略的都市交流の拡大について伺います。
U インターナショナルスクールについて
つくばを一流の世界都市とするためには、外国企業・研究者にとって居住性・利便性といった生活環境を高めていく必要がある。本年5月に策定されたつくば市国際化基本指針においても「インターナショナルスクール等の充実」が掲げられている。インターナショナルスクールの存在は単に現在いる外国人子弟に対する生活環境の向上に留まらず、居住を選択する際に大きな条件となる教育に対して積極的な意味付けを与えるものである。そこで:
(1)つくば市国際化基本指針の「インターナショナルスクール等の充実」について検討されている具体的内容
(2)「つくば市立」としてのインターナショナルスクールの設立の可能性と上郷高校の利用について伺います。
2 「学生が起業するまち」へ向けた起業支援策について
つくばは研究学園都市であり、学生が多く集うまちでありながら、これまでまちづくりに対する学生の参加は部分的に留まってきた。逆に学生街のゴミ問題・騒音問題・駐車問題といったモラルに関する問題が指摘されることが多く、まちづくりに主体的に関わることは少なかった。しかしながら、全国から集まる「情報の請負人」である学生の柔軟なアイディア・行動力を積極的なまちづくりの担い手として育成していくことは、つくばが都市として新しいステージに進む際に意義あることであると考える。そのための具体策として今回提案をするのが学生の起業支援のためのビジネスプランコンテストを軸とした「学生起業支援のまち」としてのつくばの位置づけである。学生が起業をするために必要な資金・情報・オフィス・コンサルティング等を包括的に支援する仕組みをつくばの企業や大学、関係各機関との連携によって構築することで、学生の目をつくばに向け、実際に事業を行うリーダーを育成することで学生がつくばに主体的に関わる起爆剤としていくことが期待される。以上を踏まえ:
(1)市長のつくば市の学生に対するまちづくりについての考え、期待
(2)「(仮)学生起業ビジネスプランコンテスト」の関係各機関との連携による開催
について伺う。